鬼ごっこは、足の速さだけの遊びじゃない
公園で鬼ごっこが始まると、うちの子は鬼になることが多い。足の速い子のほうが楽しそうに見えて、なんだか気の毒になる。走るのが得意じゃないと、こういう遊びは楽しめないのかな。そんなふうに感じたことのある保護者は、少なくないと思います。
でも、鬼ごっこを近くで見ていると、捕まるかどうかを左右しているのは足の速さだけではないな、と感じます。
逃げているあいだ、こどもは考えている
どこへ逃げるか。誰の後ろに回るか。いつ方向を変えるか。鬼ごっこの最中、こどもの頭の中では小さな判断が続いているように見えます。
たとえば、角のほうへ行くと逃げ道がなくなるから広いところを選んでみる。鬼の向きを見て、反対側へ走り出してみる。そんな選び方をしているうちに、走る速さが同じくらいでも、捕まりにくくなっていくことがあります。鬼ごっこは体の遊びであると同時に、考える遊びでもあるのだと思います。

足が速いかどうかは、そのうちのひとつの要素にすぎません。
捕まったあとの数秒に、その子らしさが出る
タッチされた瞬間、悔しくて立ち止まってしまう子。すぐに切り替えて鬼になる子。次はどこから回り込むかを、もう考えている子。同じ場面でも、出てくる反応はそれぞれ違います。
金曜教室では、うまくいかずに悔しくて泣いてしまったときも、けががないかを確かめたうえで、すぐに手を貸したり急かしたりはしないようにしています。その子が自分で立ち上がるまで待ちます。待っているあいだはこちらもそわそわしますが、自分で顔を上げてもう一度走り出していく。その姿を見られたときは、待ってよかったと感じます。

走らない時間も、遊びの一部
金曜教室では、やるかやらないかも、こども自身が決めていいことにしています。今日は入らないと本人が決めたなら、それはそれでよしとしています。
輪の外から見ている時間は、何もしていない時間のようでいて、意外とそうでもありません。誰がどこで捕まっているか、どのあたりなら逃げきれそうかを、見ながら確かめているようにも見えます。しばらくして自分から輪に入っていくこともあれば、そのまま終わる日もあると思います。「どちらでもいい」という空気があるほうが、こどもは自分のタイミングで動き出しやすいように感じています。
畳の上を、はだしで走る
金曜教室は、鈴鹿市武道館の第一道場で開いています。毎週金曜の16時50分から17時50分、3歳から小学6年生のこどもを対象に、はだしで畳の上を走ったり、鬼ごっこやサーキット遊びをしたりしています。
はだしで畳の上を走っていると、足の裏で感触を確かめているように、こまかく向きを変えている姿が見られます。まっすぐ走るだけの勝負にならないぶん、急に止まる、切り返す、隙間を抜ける。そういう動きが自然と出てくるように感じます。
遊びに夢中になっているあいだに、こどもが自分で考えて、動き方を選んでいる場面があります。金曜教室では無料体験も行っていますので、よかったらお子さんが夢中で逃げ回っているときの表情を一度見にきてください。走るのが得意でも、そうでなくても、鬼ごっこは楽しめると思います。
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