見守るのが難しくて、つい手伝ってしまう
家を出るまで、あと5分。
玄関で、靴下のかかとが足の甲のほうに回っている。本人は片足立ちで、もう一度はき直そうとしている。
見守るのが大事なのは分かっているのに、気づくと、こちらの手が靴下を引っぱっている。つい手伝ってしまう。
車に乗ってから、「また自分でやらせてあげられなかった」と少しだけ思う。
でも、あのとき残っていたのは5分でした。あそこで待っていたら、遅れて困るのは本人のほうです。
手伝ったのは、見守れなかったからではなく、時計を見て決めたから。そこはまず、責めなくていいと思っています。

教室でも、いつも待っているわけではありません
「見守れる親」と「つい手伝う親」の二種類がいるわけではない、と私は思っています。
金曜教室にも、支える場面と待つ場面の両方があります。
BOXやマットを使うときは、こどもが挑戦するそばで、先生が体を支えることがあります。一方で、失敗しても泣いても、本人がもう一度動きだすまでは待つ、とも決めています。
手を添えることと、手を引っこめておくこと。どちらも、教室の関わり方の中に入っています。

家の朝は、決める前に出発時刻が来る
教室では、待つことを関わり方として先に決めてあります。
家の朝は、決める前に出発時刻が迫ってきます。靴下がずれた瞬間に、待つか手伝うかをあと5分の中で選ぶことになる。待った分だけ、あとの誰かが困る。玄関で靴下を引っぱるのは、その場でできる現実的な判断です。
見守れなかった朝を、我慢が足りなかったせいだけにしなくていいと思っています。先に決めてあったかどうかも、差の一つかもしれません。
家の中で、待つ場面を一つだけ決めてみる
全部の場面で待とうとすると、朝がもちません。なので、出る時刻のない場面を一つだけ、先に選んでおく手があります。
たとえば、お風呂上がりのパジャマのボタン。
脱衣所で、自分の髪をタオルで拭きながら「できたら呼んでね」とだけ言っておく。顔はボタンのほうに向けず、両手はタオルでふさいでおく。見ていると、つい手が伸びるからです。
教室で「右のコースと左のコース、どっちにする?」と本人に選んでもらうように、「上から留める?下から留める?」と一つだけ聞いておくのもいいかもしれません。
うまくいく日ばかりではないと思います。ボタンが一つずれたまま呼ばれる夜も、途中で「やって」と言われる夜もあるはずです。そのときは、そこから先を手伝えばいい。呼ばれるまでの時間は、もうちゃんと待てています。
朝の靴下は、これからも手伝っていい。夜のボタンだけ、少し待つ。それくらいの分け方で、じゅうぶんだと思っています。
待つ役は、金曜の一時間ぶん預かります
金曜教室では、どちらのコースにするかも、やるかやらないかも、本人が決めます。うまくいかなかったあとも、本人が動きだすまで、待つ役はこちらが引き受けます。
家で待ちきれなかった分は、ここに置いていってもらえたらと思っています。
場所は鈴鹿市武道館の第一道場、毎週金曜の16時50分から17時50分。3歳から小学6年生までが、畳の上ではだしで遊びます。開講日や会場は変更になる場合があるので、日程はお申し込みのときにご確認ください。
無料の体験ができます。体験日はお申し込みのあとで相談できるので、まず枠だけ押さえてもらえれば大丈夫です。ひとりで心細そうなら、お友だち・きょうだいと一緒でもかまいません。体験の一時間は、見学しながら過ごしていただけます。
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